温泉に入って、湯の色が変わっていく様子を見たことがあるでしょうか。木曽にはそういう湯があります。湧き出た時点では透明なのに、空気に触れると赤褐色へ変わっていくのです。
- 谷に二つある天然の炭酸泉
- 赤褐色に変わる二本木の湯
- 御嶽山を望む開田高原の露天
- 600円台から入れる価格帯

炭酸泉というのは、そんなに珍しいのですか。

日本では数が限られています。それが木曽谷に二つあります。
二本木の湯は公式サイトでも日本でも数少ない天然炭酸泉と紹介されています。せせらぎの四季も含二酸化炭素の冷鉱泉で、同じ谷に性格の近い湯が二つそろっている形です。
この記事では実際に入った四つの湯を紹介します。料金と定休日はすべて公式サイトで確認しました。水曜と木曜に休みが集中しているため、回り方の注意点もまとめてあります。はじめて木曽を訪れる方でも、この順に読めば迷いません。
木曽が日帰り温泉向きな理由

木曽は御嶽山の東側、木曽川に沿って南北に細長く伸びる谷です。宿場町の印象が強い土地ですが、温泉の面でも見どころがあります。日本では珍しい天然炭酸泉が、この谷に二つそろっているからです。しかも料金は600円台から用意されており、気軽に立ち寄れます。まずはこの土地が日帰りに向いている理由を三つ挙げておきましょう。湯の性格を知っておくと、選び方が変わります。読み終えるころには、どの湯に向かうか決まっているはずです。
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Yahoo!トラベルで木曽・伊那の一人旅の宿を探す谷にそろう二つの天然炭酸泉
木曽の温泉を語るうえで、炭酸泉の存在は外せません。二本木の湯とせせらぎの四季は、どちらも二酸化炭素を含む泉質の湯です。
二本木の湯は公式サイトにも日本でも数少ない天然炭酸泉と紹介されています。せせらぎの四季の泉質にも含二酸化炭素という語が入っています。
炭酸泉は全国的に見ても数が限られる泉質です。それが同じ谷に二つあるという状況は、なかなかありません。
御嶽山の麓という立地
木曽町の西側には御嶽山がそびえています。開田高原にあるやまゆり荘は、その麓に位置する施設です。
高原の空気は夏でもひんやりとしており、露天風呂に入っていると季節を忘れます。山を間近に感じられる立地は、この地域ならではでしょう。
600円台から入れる価格帯
入浴料は600円から800円の範囲に収まっています。最も安いフォレスパ木曽が600円、最も高いせせらぎの四季が800円です。
- フォレスパ木曽は大人600円
- 二本木の湯は大人700円
- やまゆり荘は大人700円
- せせらぎの四季は大人800円
差は200円しかありません。値段ではなく泉質や立地で選べる価格帯といえるでしょう。
赤褐色の湯が名物の二本木の湯

きそふくしま温泉二本木の湯は、この記事のなかで最も特徴的な湯です。湧き出た時点では透明な湯が、空気に触れると赤褐色へ変わっていきます。公式サイトでも日本でも数少ない天然炭酸泉と紹介されており、含鉄炭酸泉という珍しい泉質です。入浴料は大人700円、営業は10時から19時までと他より早く閉まります。定休日は木曜日。訪れる日と時間には注意してください。湯の色を目当てに行く価値がある、そういう施設でした。
空気に触れて色が変わる湯
この湯の見どころは色です。源泉は透明ですが、鉄分が空気に触れて酸化することで赤褐色に変わります。
浴槽の湯は赤茶けた独特の色合いをしています。写真で見るより実物のほうが印象的でした。
温泉に入り慣れている方ほど驚くはずです。色そのものが目的になる湯は、そう多くありません。
日本でも数少ない天然炭酸泉
泉質は含鉄の炭酸泉です。炭酸ガスを豊富に含んでおり、公式サイトでも希少性が強調されています。
- 大人700円と小人450円
- 幼児は無料
- 営業は10時から19時
- 最終受付は18時30分
- 定休は木曜日
営業時間は19時までと、四つのなかで最も短くなっています。夕方以降に向かうと間に合いません。日中の訪問を前提に計画してください。
24畳の大広間と食堂
館内には24畳の休憩大広間があり、無料で使えます。湯上がりに横になって休めるのはありがたいところです。
二本木食堂では郷土料理や山菜料理が出されています。売店では地元の野菜や山菜も売られています。湯だけで帰るのがもったいない施設でした。
JR木曽福島駅から車で約10分の距離にあります。中央自動車道の伊那インターからは40分ほどです。
浴室が入れ替わるせせらぎの四季

木曽町新開にある信州木曽福島代山温泉せせらぎの四季は、二本木の湯と同じ町内にあります。泉質は含二酸化炭素のナトリウム・カルシウム塩化物炭酸水素塩冷鉱泉。こちらも炭酸を含む湯です。入浴料は大人800円で、営業は10時から21時まで。浴室がひのきとみかげの二種類あり、曜日によって男女が入れ替わります。備品も充実しており、手ぶらで立ち寄れる点も便利でした。二本木の湯と近いので、同じ日に組み合わせることもできます。
含二酸化炭素の冷鉱泉
泉質は含二酸化炭素を含む冷鉱泉です。二本木の湯と同じく、炭酸を含んだ湯になります。
ただし二本木の湯のような赤褐色にはなりません。同じ炭酸泉でも、含まれる成分によって見た目がまるで違うのです。
二つを続けて入ると、その差がよくわかります。泉質を味わうなら、あえて同じ日に回ってみてください。
ひのきとみかげの二浴室
浴室はひのきとみかげの二種類です。どちらにも内湯と露天風呂が備わっています。
曜日によって男女が入れ替わるため、両方を味わうには日を変えて訪れる必要があります。通う楽しみがある施設でしょう。
タオルは販売とレンタルの両方
タオルは販売が280円、バスタオルのレンタルが330円です。ボディソープとリンスインシャンプーも備え付けられています。
つまり手ぶらで立ち寄っても困りません。湯上がり処には自動販売機も置かれており、休憩できます。
定休日は水曜日ですが、祭日の場合は営業します。年末年始も休みになるため、確認してから向かってください。
開田高原の露天が広いやまゆり荘

御嶽明神温泉やまゆり荘は、木曽町の開田高原にある施設です。庭園露天風呂と大露天風呂という二種類の露天を持っています。入浴料は大人700円、営業は10時から21時まで。回数券は10回分で6000円という設定です。標高の高い高原にあるため、夏でも空気がひんやりとしています。御嶽山の麓で湯につかる時間は、この施設でしか味わえないものでした。ただし定休日が固定ではないため、そこだけ先に確認しておいてください。
御嶽明神温泉という源泉
施設名にもなっている御嶽明神温泉が源泉です。所在地は木曽町開田高原西野で、御嶽山の東麓にあたります。
開田高原は蕎麦の産地としても知られる土地です。湯と蕎麦を組み合わせる過ごし方もできるでしょう。
庭園露天風呂と大露天風呂
露天風呂が二種類あります。庭園露天風呂と大露天風呂です。高原の外気に触れながら湯につかれます。
標高が高いぶん夏でも湯上がりに汗が引きます。避暑を兼ねて訪れる価値がある施設でしょう。
定休日は公式カレンダーで確認
この施設は定休日が公式サイトのカレンダーで案内されています。固定の曜日ではないため、訪れる前の確認が欠かせません。
開田高原は冬季の道路状況も変わります。雪の季節に向かうなら、営業日とあわせて交通情報も調べておいてください。
大桑村のフォレスパ木曽

谷の南側、大桑村にあるのがフォレスパ木曽あてら温泉阿寺荘です。四つのなかで最も安い大人600円で入れます。泉質はナトリウム塩化物炭酸水素塩温泉で、pHは8.0の弱アルカリ性です。備品がひととおりそろっており、手ぶらでも困りません。ただし日帰り入浴は正午からの受け付けとなるため、午前中には入れない点に注意してください。阿寺渓谷の散策とあわせて訪れると、一日の流れが自然にまとまります。
阿寺渓谷の近くという立地
施設は大桑村野尻にあり、阿寺渓谷の入口から3キロほどの場所です。渓谷の散策とあわせて訪れる人が多い立地になります。
電車で向かう場合は野尻駅からタクシーかコミュニティバスを使います。駅から歩ける距離ではありません。移動手段は事前に確保しておいてください。
備品がそろう手ぶら対応
シャンプー、リンス、ボディソープが常備されています。試供品も各種用意されており、忘れ物をしても対応できます。
ロビーには冷水器と血圧計が置かれ、貴重品ロッカーは100円リターン式です。一人で訪れても荷物の心配がありません。
日帰りは正午からの開始
日帰り入浴の受け付けは12時からです。終了は21時、受付終了は20時となっています。
他の三つが10時開館であるのに対し、ここだけ2時間遅い開始です。午前中に動く予定なら、別の施設を先に回るほうがよいでしょう。
定休日は毎週水曜日です。せせらぎの四季と同じ曜日なので、水曜に木曽を訪れるなら残る二つが候補になります。
四つの湯の回り方

木曽は南北に細長い谷です。四つの施設も、木曽町から大桑村まで距離があります。移動時間を見込まずに欲張ると、どこも中途半端になります。しかも水曜と木曜に定休日が集中しているため、曜日選びも重要でしょう。ここでは実際に回ってみて落ち着いた組み立て方を紹介します。無理のない範囲で計画を立ててください。
水曜と木曜を避ける組み立て
定休日は水曜と木曜に集中しています。水曜はせせらぎの四季とフォレスパ木曽が休み、木曜は二本木の湯が休みです。
- 水曜はせせらぎの四季とフォレスパ木曽
- 木曜は二本木の湯
- やまゆり荘は公式カレンダーで確認
- 金曜から火曜は比較的そろう
湯めぐりをするなら水曜と木曜は外すのが無難です。週末なら四つとも開いている可能性が高くなります。
南北の移動距離を見込む
二本木の湯とせせらぎの四季はどちらも木曽町新開にあり、近い距離です。この二つは組み合わせやすい組です。
一方で開田高原のやまゆり荘と大桑村のフォレスパ木曽は離れています。この二つを同じ日に入れると、移動だけで時間が過ぎてしまいます。
一日で回るなら二湯までに抑えるほうが快適でしょう。谷が細長いことを忘れないでください。
炭酸泉を先に入る順番
二本木の湯は19時に閉まり、最終受付は18時30分です。四つのなかで最も早く閉まります。
そのため二本木の湯を先に、他を後に回すのが基本になります。せせらぎの四季は21時まで開いているため、締めに向いているでしょう。
フォレスパ木曽は正午開始なので、午前の予定には組み込めません。時間の制約が施設ごとに違う点を意識してください。
木曽の日帰り温泉のよくある質問

最後に、木曽の日帰り温泉についてよく聞かれることをまとめます。この地域は営業時間と定休日の把握が、そのまま計画の精度になります。閉館が早い施設や正午開始の施設があるため、行き当たりばったりでは空振りしかねません。炭酸泉についての疑問にも触れておきました。気になる項目だけ拾って読んでいただいて構いません。
炭酸泉とはどんな湯か
二酸化炭素を含んだ温泉のことです。日本では数が限られる泉質とされています。
木曽では二本木の湯とせせらぎの四季が該当する湯です。二本木の湯は鉄分も含むため、空気に触れると赤褐色に変わります。同じ炭酸泉でも見た目がまるで違う点が面白いところでしょう。
一日で何湯めぐれるか
二湯までが現実的です。木曽谷は南北に細長く、施設同士が離れています。
近い組み合わせなら二本木の湯とせせらぎの四季が同じ木曽町新開にあります。この二つなら移動に苦労しません。
タオルを持たずに行けるか
せせらぎの四季は販売が280円、バスタオルのレンタルが330円です。フォレスパ木曽もシャンプー類が常備されています。
ただしすべての施設でタオルが手に入るとは限りません。一枚持っていけば、どこへ行っても困らないでしょう。
車がない場合の移動手段
中央本線が谷を南北に走っていますが、施設は駅から離れています。二本木の湯は木曽福島駅から車で約10分です。
フォレスパ木曽は野尻駅からタクシーかコミュニティバスを使います。車があると格段に動きやすい地域なので、公共交通なら事前に交通手段を確保してください。
冬に訪れるときの注意点
木曽は雪の多い地域です。特に開田高原は標高が高く、冬の道路状況が変わります。
冬に車で向かうなら冬用タイヤが前提になります。やまゆり荘へ向かうなら、営業日とあわせて道路情報も調べておいてください。
混雑しにくい時間帯
平日の午前中が最も落ち着いています。二本木の湯とせせらぎの四季は10時開館なので、早い時間を狙えるでしょう。
フォレスパ木曽は12時開始のため、午前を狙うなら他の施設になります。夕方以降は地元の方の利用が増える傾向がありました。
まとめ

木曽の日帰り温泉は、炭酸泉という珍しい泉質が二つそろっている点が最大の魅力です。そして谷が細長いため、回り方には少し工夫が要ります。
- 二本木の湯は赤褐色に変わる炭酸泉
- せせらぎの四季も含二酸化炭素の湯
- やまゆり荘は開田高原の露天が広い
- フォレスパ木曽は正午からで600円
- 水曜と木曜は休みが集中する
初めて木曽を訪れるなら、まず二本木の湯を選んでください。湯の色が変わるという体験は、文章で読むより入ってみるほうが早いです。19時に閉まるので、日中のうちに向かいましょう。

赤褐色の湯、実際に見てみたくなりました。

同じ町内のせせらぎの四季と続けて入ると、違いがよくわかります。
当サイトでは信州の温泉を一人で歩いた記録を紹介しています。同じ谷筋を南へ下るなら伊那谷の二つのアルプスを望む湯を、珍しい泉質をもっと味わいたいなら白馬・大町のpH11超える湯を、御嶽の反対側まで足を延ばすなら奥飛騨の寸志で入る野天風呂もあわせてご覧ください。
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