温泉に何度も通いたいと思っても、一回あたりの料金が気になります。毎回千円を超えるなら、そう頻繁には行けません。けれど上田には、200円で入れる共同浴場が今も現役で残っています。
- 霊泉寺温泉の共同浴場は200円
- 別所温泉の外湯は各300円
- ささらの湯の朝風呂は350円
- 十福の湯は平日900円

200円で本当に温泉に入れるのですか。

入れます。地元の方が日常的に使っている共同浴場です。
上田の日帰り温泉は200円から950円まで、価格の幅が非常に広いことが特徴です。安く何度も通うことも、たまに贅沢することもできます。
この記事では実際に入った5か所を、安い順に紹介していきます。料金と営業時間はすべて公式情報で確認しました。湯治場として続いてきた土地なので、湯の質そのものも期待していただいて構いません。はじめて上田を訪れる方でも、この順に回れば迷いません。
上田が日帰り温泉向きな理由

上田は温泉地としての知名度こそ突出していませんが、日帰りで通うには非常に恵まれた土地です。200円の共同浴場から950円の大露天風呂まで、価格帯が大きく開いています。財布の具合と気分で行き先を選べるため、一度きりではなく通う対象になるでしょう。湯治場として長く続いてきた歴史があり、湯そのものの質も安定しています。まずはこの土地が日帰りに向いている理由を三つ挙げておきます。読み終えるころには、次にどこへ行くか決まっているはずです。
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上田の日帰り温泉は、価格の下限がとにかく低いところが特徴です。霊泉寺温泉の共同浴場は大人200円で入れます。
一方で十福の湯は平日900円と、しっかりした施設もそろっています。同じ市内で4倍以上の価格差があるというのは、そう多くありません。
安く済ませたい日と、ゆっくり過ごしたい日で使い分けられます。選択肢の幅がそのまま通いやすさになるでしょう。
湯治場として続いた歴史
別所温泉は信州最古とされ、鹿教湯温泉は江戸時代から湯治場として栄えてきました。鹿教湯温泉は国民保養温泉地にも指定されています。
湯治は本来、一人か少人数で長く滞在するものでした。その名残で、一人客を特別扱いしない空気が今も残っています。
観光地として整えられすぎていない分、気楽に入れます。地元の人に混じって湯につかる時間は、一人旅ならではのものでした。
街なかから山あいまでの選択肢
上田駅周辺から車で30分ほど動くだけで、風景が大きく変わります。温泉街を歩ける別所温泉もあれば、山の中に佇む霊泉寺温泉もあります。
その日の気分で街と山を選べる点は、この土地の大きな強みでしょう。移動距離も無理のない範囲に収まっています。
200円で入れる霊泉寺温泉

最初に紹介したいのが霊泉寺温泉です。上田市平井にある小さな温泉地で、共同浴場の入浴料は大人200円。この記事で紹介するなかで最も安く、しかも年中無休で朝7時から開いています。旅館はわずか4軒。飲食店も土産物店もコンビニもない、静けさだけがある場所です。湯はアルカリ性単純温泉で、肌がすべすべになると評判になっています。何もないことを目当てに行く場所だと考えてください。静けさを求める日には、これ以上ない選択になります。
旅館4軒だけの静かな温泉地
霊泉寺温泉は、旅館が4軒あるだけの小さな温泉地です。公式サイトにも飲食店も土産物店もコンビニもないと記されています。
観光を期待して行くと拍子抜けしますが、湯につかることだけに集中したいなら理想的でしょう。人の視線を気にせずに済みます。
一人でぼんやりする時間がほしいとき、私はここを選んでいます。何もないことが、そのまま価値になる場所です。
年中無休で朝7時から
共同浴場は朝7時から夜9時まで、年中無休で開いています。定休日を気にせず向かえる点は、思い立って動く一人旅と相性がよい条件です。
- 入浴料は大人200円
- 小中学生は100円
- 営業は7時から21時
- 定休日なし
- 泉質はアルカリ性単純温泉
上田駅からはバスで30分から50分ほどかかります。本数が限られるため、時刻は必ず先に調べてください。
肌がすべすべになる湯
泉質はアルカリ性単純温泉で、pHは8.9、泉温は43.8度です。公式サイトでも全身がスベスベになると紹介されています。
実際に入ってみると、湯にやわらかさがありました。200円という料金からは想像できない湯だと感じます。上がったあとも肌が突っ張りません。
外湯めぐりができる別所温泉

上田を代表する温泉地が別所温泉です。信州最古とされ、信州の鎌倉とも呼ばれています。歩いて回れる距離に3つの外湯があり、浴衣のまま湯めぐりができます。入浴料はいずれも300円と手ごろで、日帰り施設のあいそめの湯も同じ温泉街にありました。北向観音や安楽寺といった古い寺社も徒歩圏に集まっており、湯と散策を組み合わせられます。一日を過ごすなら、まずここが候補になるでしょう。外湯は定休日が湯ごとに違うため、曜日だけは先に確認しておいてください。
石湯と大師湯と大湯の三湯
別所温泉には石湯、大師湯、大湯という3つの外湯があります。いずれも入浴料は300円で、源泉が常に流れています。
注意したいのは定休日です。3つとも休みの曜日が違います。石湯は火曜、大師湯は木曜、大湯は水曜が定休となっています。
- 石湯は定休が火曜
- 大師湯は定休が木曜
- 大湯は定休が水曜
- 入浴料は各300円
- 泉質は単純硫黄温泉で51.3度
同じ日に3湯すべて回りたいなら、火曜と水曜と木曜を外して訪れてください。浴衣に下駄で歩けば、それだけで旅の気分になります。
無料で入れる足湯2か所
別所温泉には無料の足湯が2か所あります。ななくりと大湯薬師の湯です。
湯めぐりの合間に腰を下ろせるので、歩き疲れたときの休憩場所として重宝します。料金がかからないため、時間が余ったときにも寄れるでしょう。
大湯薬師の湯は冬期に休業します。訪れる季節によっては利用できない点に気をつけてください。
岩盤浴もあるあいそめの湯
温泉街には相染閣あいそめの湯という日帰り施設もあります。入浴料は一般650円で、営業は朝10時から夜10時までです。
外湯と違ってボディソープとリンスインシャンプー、ドライヤーが無料でそろっています。手ぶらで立ち寄りたい日はこちらを選んでください。
岩盤浴も650円で利用できます。休館日は毎月第2と第4月曜日です。駐車場は約90台あるため、車でも困りません。
湯治場の風情が残る鹿教湯温泉

上田市の西側、丸子地域にあるのが鹿教湯温泉です。江戸時代から湯治場として栄え、国民保養温泉地にも指定されています。泉質は単純温泉で泉温は46度、無色透明でとても柔らかい湯だと評されています。飲泉もでき、その質は東の大関と称されるほどです。観光地として派手ではありませんが、湯の実力で選ぶなら外せない一軒でしょう。静かな環境で長く湯につかりたい人に向いています。上田駅からはバスで向かうことになります。
江戸時代から続く湯治場
鹿教湯温泉は江戸時代から湯治の場として使われてきました。環境庁指定の国民保養温泉地にもなっています。
湯治場として続いてきた土地なので、長く滞在する一人客が珍しくありません。短時間の立ち寄りでも浮くことがありませんでした。
飲泉もできる柔らかい湯
泉質は単純温泉で、弱アルカリ性低張性高温泉に分類されます。泉温は46.0度、ほとんど無色透明です。
特筆すべきは飲泉が可能な点で、その質は東の大関と評されています。便秘を主とする整腸作用や胆汁分泌促進作用があるとされる湯です。
入浴の効能としては高血圧症や神経痛、疲労回復などが挙げられています。湯につかった感触は、たしかに角のない柔らかさでした。
日帰りで入れる文殊の湯
日帰りで入るなら文殊の湯が便利です。所在地は上田市鹿教湯温泉で、営業は朝9時から夜9時までとなっています。
入浴料は300円台です。ただし公表されている金額に幅があるため、訪問前の確認をおすすめします。料金は改定されることがあります。
朝5時から入れる室賀温泉ささらの湯

早起きした日に向かいたいのが室賀温泉ささらの湯です。上田市上室賀にある市営の施設で、朝5時から8時までの朝風呂が350円で利用できます。地下1500メートルから湧く湯を源泉かけ流しで使っており、泉質は単純硫黄泉です。岩風呂と檜風呂の2つの大浴場があり、それぞれに露天風呂が備わっています。朝の澄んだ空気のなかで湯につかる時間は、一人旅の贅沢そのものでした。早起きが苦にならない方には、まず試してほしい一軒です。
朝風呂は350円という安さ
朝風呂は5時から8時まで、最終受付は7時20分です。料金は一般350円、小中学生は150円となっています。
昼夜の営業は10時から21時までで、こちらは650円です。朝に行くだけで300円安くなります。しかも人が少なく、静かに入れます。
定休日は毎月第2と第4木曜日です。木曜が祝日の場合は翌金曜に振り替わります。
地下1500メートルからの源泉かけ流し
この施設の湯は地下1500メートルから湧き出しています。それを源泉かけ流しで使っている点が特徴です。
泉質は単純硫黄泉で、神経痛や慢性皮膚病、疲労回復に効能があるとされる湯です。飲用の場合は糖尿病や高コレステロール血症にも効果があると紹介されています。
岩風呂と檜風呂の使い分け
大浴場は岩風呂と檜風呂の2種類があり、それぞれに露天風呂が2つ付いています。男女で入れ替わる形式です。
日によって入れる浴場が変わるため、両方を味わうには日を変えて訪れる必要があります。通う楽しみがある施設と言えるでしょう。
県内最大級の露天がある十福の湯

最後は地蔵温泉十福の湯です。上田市真田町の地蔵峠、標高975メートルに建つ日帰り温泉施設で、長野県最大級とされる大露天風呂を持っています。入浴料は平日900円、土日祝は950円とこの記事では最も高い部類ですが、設備の充実ぶりを考えれば納得できる価格でしょう。備品もそろっているため、手ぶらで立ち寄れる点も一人旅に向いています。ここまで紹介してきた湯とは、規模も雰囲気もまるで違う場所でした。
標高975メートルの立地
十福の湯は地蔵峠の山頂付近、標高975メートルに位置しています。上田の市街地から車で山道を登った先です。
標高が高いぶん空気が澄んでおり、露天風呂から見える景色が開けています。市街地の施設では味わえない開放感がありました。
長野県最大級の大露天風呂
公式サイトでも長野県最大級と紹介されている大露天風呂が目玉です。露天は男女それぞれ3つずつ用意されています。
- 露天風呂は男女各3つ
- 内湯は男女各1つ
- 寝湯が5つと壺湯が3つ
- サウナと水風呂も完備
- 駐車場は150台
寝湯や壺湯もあり、ひとつの施設で過ごし方を何度も変えられます。長く滞在しても飽きがきません。
手ぶらで行ける備品の充実
ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、ドライヤーはすべて無料です。タオルはレンタルセットが450円で用意されています。
つまり体ひとつで行っても問題ありません。営業は10時から21時まで、入館受付は20時30分までとなっています。
上田の日帰り温泉のよくある質問

最後に、上田の日帰り温泉についてよく聞かれることをまとめておきます。出かける前の小さな疑問を消しておけば、あとは行くだけです。料金や持ち物、定休日といった実務的なことから、共同浴場でのふるまいまで取り上げます。いずれも実際に5か所を回るなかで気づいた内容が中心です。気になる項目だけ拾って読んでいただいて構いません。
一日で何湯めぐれるか
車があれば三湯から四湯は現実的です。別所温泉の外湯は歩いて回れるため、そこだけで三湯稼げます。
ただし十福の湯や霊泉寺温泉は山側にあるため移動に時間がかかります。組み合わせるなら二湯までに抑えるほうが無理がありません。
タオルを持たずに行けるか
施設によって差があります。あいそめの湯と十福の湯はシャンプー類が無料で、タオルもレンタルや販売があります。
一方で別所温泉の外湯や霊泉寺温泉の共同浴場は、備品を持参するのが基本です。タオルと石けんを小さなバッグに入れておくと、どこへ行っても困りません。
共同浴場でのマナー
共同浴場は地元の方の生活の場でもあります。かけ湯をしてから入る、湯船にタオルを入れないといった基本を守れば問題ありません。
湯温が高めの浴槽もあるため、勝手に水を足すのは避けてください。気になるときは先に入っている方に一声かけると安心です。
別所温泉の外湯の定休日
石湯が火曜、大師湯が木曜、大湯が水曜です。祝日などの都合で変更される場合があります。
三湯すべてを同じ日に回るなら、火曜と水曜と木曜を避けてください。金曜から月曜であれば、原則として三湯とも開いています。
車がない場合の移動手段
別所温泉は上田電鉄別所線の別所温泉駅から歩けるため、電車で向かえます。鹿教湯温泉と霊泉寺温泉は上田駅からバスを使う経路です。
ただしバスの本数は多くありません。往路と復路の時刻を先に調べ、それに合わせて予定を組んでください。十福の湯とささらの湯は、車があると格段に動きやすい場所です。
混雑しにくい時間帯
朝が最も空いています。ささらの湯の朝風呂は5時開始で、早い時間ほど人が少なくなります。
平日を選べればさらに快適でしょう。土日祝の午後は家族連れで混みやすい傾向がありました。静かに過ごしたいなら平日の午前を狙ってください。
まとめ

上田の日帰り温泉は、200円の共同浴場から950円の大露天風呂まで幅があります。湯治場として続いてきた土地なので、安い湯ほど質が悪いということもありません。
- 霊泉寺温泉は200円で年中無休
- 別所温泉の外湯は各300円で定休日が別
- 鹿教湯温泉は飲泉もできる湯治場
- ささらの湯の朝風呂は350円
- 十福の湯は県内最大級の大露天風呂
まずは200円の霊泉寺温泉から試してみてください。何もない場所ですが、それがそのまま価値になります。湯につかることだけに集中できる時間は、一人でなければ手に入りません。

この値段なら気軽に通えそうです。

泊まりで出かけたくなったら、松本の記事も参考にしてください。
当サイトでは信州の温泉を一人で歩いた記録を紹介しています。泊まりで出かけたくなったときは松本のひとり温泉と気まずくない宿の選び方を、手ぶらで立ち寄れる湯を探すなら岡谷・諏訪の日帰り温泉を、珍しい泉質を味わいたい日は白馬・大町のpH11超える湯を、山の眺めを楽しみたい日は伊那谷の日帰り温泉4選を、珍しい炭酸泉に入りたい日は木曽の赤褐色の湯もあわせてご覧ください。
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