温泉に行きたいけれど、いきなり湯船に浸かるほどの気分ではない。そんな中途半端な日にも、安曇野なら行き先があります。無料の足湯から山あいの秘湯まで、温度差のある選択肢がそろっているからです。
- 湯には入りたいが荷物は増やしたくない
- 予算をかけずに温泉気分を味わいたい
- 一人で長湯できる静かな場所がほしい
- 移動の途中で軽く立ち寄りたい

気分によって行き先を変えられたら理想的です。

安曇野は0円から950円まで幅があるので、その日の気分で選べます。
結論を先に言えば、安曇野の温泉はその日の気分と予算で選び分けられる点が最大の強みです。足湯だけで済ませてもいいし、山の秘湯まで足を延ばしてもかまいません。
この記事では実際に入った5つの湯を、入りやすい順に紹介します。料金と営業時間はすべて公式情報で確認しました。備品の有無や冬季の注意点まで押さえてあるので、そのまま出かけられます。はじめて安曇野を訪れる方でも迷わない順番に並べました。
安曇野がひとり温泉に向く理由

安曇野の温泉は、ひとつの町のなかに性格の違う湯が点在しているところが特徴です。無料の足湯から950円の秘湯まで、価格帯が大きく開いています。予算や気分に合わせて選べるため、その日の状態に無理なく合わせられます。しかも施設同士が離れすぎておらず、一日あれば複数めぐることも可能です。まずはこの土地が一人旅と相性のよい理由を三つに分けて見ていきましょう。読み終えるころには、行きたい湯が決まっているはずです。
\ 一人歓迎プランのある宿から探せます /
Yahoo!トラベルで安曇野の一人旅の宿を探す施設ごとに違う湯の性格
同じ安曇野でも、湯の性格はまるで違うのです。民話にちなんだ足湯があるかと思えば、山道の先には源泉29本を持つ秘湯が待っています。
備品がそろって手ぶらで入れる施設もあれば、山を登った先でしか味わえない湯もあります。どれかひとつが正解というわけではありません。
行き先を固定しないほうが、この土地は楽しめるはずです。何度訪れても飽きがこない理由がここにあります。
無料から950円までの価格帯
価格の幅が広いことは、一人旅において実は大きな利点です。予算に応じて選べるうえ、気軽に試せる入口があるためです。
- 八面大王足湯は無料
- 湯多里山の神は650円
- ファインビュー室山は平日650円
- ほりでーゆ四季の郷は700円
- 中房温泉の湯原の湯は950円
最初の一歩が0円で踏み出せるのは、温泉に慣れていない人にとって心強い条件でしょう。足湯で雰囲気をつかんでから、次の湯に進めます。
一日で回れる距離感
5つの施設は安曇野市内に収まっています。車があれば、一日のうちに二湯から三湯めぐることも難しくありません。
ただし中房温泉だけは山道を登った先にあります。ここを入れるなら、往復の時間を多めに見ておいてください。
まず試したい八面大王足湯

最初に挙げたいのは八面大王足湯です。理由は単純で、無料で入れて、しかも定休日がないからです。安曇野に伝わる八面大王伝説にちなんで作られた足湯で、穂高温泉郷の湯を引いています。利用時間は午前10時から午後8時まで。夜間は排水されるため、日中に立ち寄る形になります。旅の途中でふらりと寄れる気軽さが、この場所の価値です。温泉のために一日を空ける必要がない点も、忙しい人には向いています。まずはここから始めてみてください。
無料で入れる穂高温泉郷の湯
料金がかからないため、思いついたときに寄れます。所在地は安曇野市穂高有明で、穂高温泉郷の一角にあります。
無料と聞くと簡素な設備を想像しますが、引いているのは穂高温泉郷の湯そのものです。足先から温まっていく感覚は、有料の施設と変わりません。
定休日は設けられていません。予定が急に空いた日でも、閉まっている心配をせずに向かえます。
民話にちなんだ造り
八面大王は安曇野に伝わる民話の登場人物です。その名を冠したこの足湯には、大王の石像が据えられています。
湯の温度を調節する湯の滝や、しゃくなげの花をかたどった排水口など、細部まで作り込まれています。腰を下ろして眺めているだけで時間が過ぎました。
靴下を脱ぐだけの手軽さ
足湯なので着替える必要がありません。靴と靴下を脱げば、それだけで入れます。
裏を返せば足を拭くものだけは持っていく必要があります。ハンカチでも構いませんが、小さなタオルが一枚あると快適でしょう。
荷物を持ったまま立ち寄れる点も、移動の合間に向いています。旅程の隙間を埋める使い方ができるでしょう。
備品がそろうほりでーゆ四季の郷

本格的に湯に浸かりたくなったら、ほりでーゆ四季の郷が向いています。安曇野蝶ヶ岳温泉を名乗る公共の宿泊施設で、日帰り入浴も受け付けている一軒です。シャンプーもボディソープも備え付けなので、手ぶらで立ち寄れます。入浴料は大人700円、営業は午前10時から午後9時半までと長めです。北アルプスを望む庭園式の露天風呂があり、時間を気にせず過ごせる一軒です。泊まらずに湯だけ使わせてもらえる点も助かります。
手ぶらで入れる備品の充実
公式サイトによれば、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ティッシュなどが用意されています。つまり体ひとつで行っても困りません。
持っていくのはタオルだけで足ります。荷物を最小限にしたい一人旅では、この差が効いてきます。
なおドライヤーは有料です。髪の長い方は小銭を用意しておくとよいでしょう。
庭園式の露天風呂
大浴場のほかに庭園式の露天風呂があります。常念岳をはじめとする北アルプスの稜線を眺めながら湯に浸かれるでしょう。
高温サウナとジャグジーも併設されており、ひとつの施設で過ごし方を変えられます。長く滞在しても飽きません。
夜9時半まで入れる安心感
日帰り入浴は午前10時から午後9時半まで、受付は午後9時までです。夜まで開いているため、日中の予定が押しても間に合います。
一人旅では時間に追われないことがそのまま快適さになります。閉館時間を気にしながら急ぐ必要がありません。
眺めで選ぶファインビュー室山

景色を目当てにするなら、安曇野みさと温泉ファインビュー室山です。標高800メートルの高台に建ち、松本平と安曇野を見下ろせます。日帰り入浴は午前11時から午後7時まで、料金は平日650円と手ごろな設定です。泉質はアルカリ性単純温泉でpHは8.81、無色透明で肌あたりの柔らかい湯でした。湯そのものより先に、窓の外に見入ってしまう施設です。訪れる時間帯によって印象が変わるため、狙いを決めて出かけたい一軒でしょう。
標高800メートルからの眺望
高台に建っているため、視界をさえぎるものがありません。昼は美ヶ原の方角まで見渡せます。
日が落ちてからは松本平の夜景が眼下に広がります。同じ湯でも、訪れる時間で印象がまるで変わりました。
松本平を見下ろす露天風呂
大浴場は天空の湯とみさとの湯の二つがあります。露天風呂からの眺めが、この施設の主役です。
ジャグジーやサウナ、水風呂もそろっています。湯量は毎分166リットルと豊富で、湯船に浸かっていて物足りなさを感じませんでした。
眺望が目当てなら、天気予報を見てから出かけるのが得策です。曇っていると魅力が半減してしまいます。
平日650円という手ごろさ
入浴料は平日650円、土日祝と特定日は700円です。この眺めでこの価格は、かなり良心的だと感じます。
平日に動ける人なら50円の差以上に空いている点が大きいでしょう。静かに眺めを楽しみたいなら平日を選んでください。
美人の湯と呼ばれる湯多里山の神

豊科温泉の湯多里山の神は、地元の人に長く使われてきた日帰り温泉です。湯上がりに肌がつるつるになることから美人の湯と呼ばれています。入浴料は650円、営業は午前10時30分から午後8時30分までです。山に囲まれた立地で、露天風呂からは四季の移り変わりが見えます。観光施設というより、生活に根ざした湯という表現が近いでしょう。静かに湯だけを味わいたい日に向いています。湯上がりに休める場所があるのもありがたい点です。
肌がつるつるになる湯
公式サイトでも美人の湯として紹介されており、アトピー性皮膚炎の方にも好評だと記されています。
実際に入ってみると、湯にとろみのようなやわらかさがありました。上がったあとも肌が突っ張りません。
泉質を目当てに通う人が多いのも納得できます。派手さはありませんが、湯の質で選ぶなら候補に入る一軒です。
くつろげる大広間
館内には大広間があり、湯上がりに休めます。自販機と給湯室があり、持ち込みも認められています。
一人で来ても居場所に困りません。横になって休める空間があるかどうかは、一人旅の滞在時間を大きく左右します。
定休日は第2火曜
休館日は毎月第2火曜日と1月1日です。それ以外は開いているため、予定を立てやすい施設と言えます。
- 入浴料は大人650円
- 営業は10時30分から20時30分
- 休館は毎月第2火曜と1月1日
- 安曇野インターから車で10分
- 毎月11日と26日は割引券の配布あり
毎月11日と26日には割引券がもらえます。いい風呂の日にちなんだ取り組みで、日付を合わせて訪れる価値があるでしょう。
秘湯を守る会の中房温泉

最後は中房温泉です。日本秘湯を守る会に名を連ねる宿で、登録された源泉の数は29本にのぼります。加水も加温もせず、自然のエネルギーだけで湯を冷ましているという徹底ぶりです。日帰り入浴は湯原の湯で受け付けており、料金は950円、午前9時30分から午後5時までとなっています。燕岳の登山口にあたるため、登山者と居合わせることも珍しくありません。ただし冬季の扱いが他の施設と違うため、そこだけ先に押さえておいてください。
源泉29本を持つ湯原の湯
日帰りで入れるのは登山口横にある湯原の湯です。受付は午後4時までなので、遅い時間には間に合いません。
特筆すべきは湯の扱いです。加水も加温もしていません。湧き出たままの湯を自然に冷まして使っています。
源泉が29本もあるため、浴槽によって湯の性格が違います。これだけの源泉を抱える宿は全国的にも多くありません。
燕岳登山口という立地
中房温泉は燕岳の登山口にあります。そのため夏場は登山者の姿が目立ちます。
山を登らない人にとっても、ここまで来たという達成感が得られる場所でした。道中の景色も含めて価値があります。
市街地からは山道を登ることになるため、往復の時間を見込んでおいてください。半日仕事と考えたほうが無理がありません。
冬季は事前確認が必須
ここだけは注意が必要です。中房温泉は冬季に休業期間があります。山あいにあるため、県道にも季節による通行制限がかかるからです。
公式サイトには12月20日以降の冬季営業は要予約との記載があります。ほかの4施設が通年営業なのに対し、ここだけ扱いが違います。
訪れる前に必ず公式サイトで営業期間と道路状況を確認してください。着いてから入れないと分かるのは、あまりに惜しいでしょう。
安曇野の温泉のよくある質問

最後に、安曇野の温泉についてよく聞かれることをまとめておきます。行くかどうかを決めかねる理由は、たいてい小さな不明点にあります。料金や持ち物、移動手段といった具体的な部分がはっきりすれば、あとは日程を決めるだけです。ここに挙げた内容は、実際に5つの湯をめぐるなかで気づいたことが中心になっています。気になる項目だけ読んでいただいて構いません。
ひとりでも入りやすい施設
5つとも一人客が普通にいる施設です。日帰り温泉は地元の方が日常的に使う場所なので、一人でいても目立ちません。
なかでも八面大王足湯は服のまま座れるため、最も気楽でしょう。温泉そのものに慣れていない方は、ここから試すのが向いています。
タオルを持たずに行けるか
ほりでーゆ四季の郷はシャンプー類が備え付けなので、タオルだけ持てば足ります。他の施設も現地で購入できる場合が多いものの、事前確認が確実です。
八面大王足湯については足を拭くものを必ず持参してください。無料の足湯なので、備品は用意されていません。
一日で何湯めぐれるか
車があれば二湯から三湯が現実的です。移動時間と湯上がりの休憩を考えると、詰め込みすぎないほうが満足度は上がります。
ただし中房温泉を含めるなら二湯までに抑えるのが無難でしょう。山道の往復に時間がかかるためです。
車がない場合の移動手段
安曇野の温泉施設は市街地から離れた場所にあるものが多く、車があると格段に動きやすくなります。
公共交通で向かうなら、事前にバスの時刻と本数を調べておくことが欠かせません。特に中房温泉は山道の先にあるため、交通手段の確保が前提になります。
中房温泉の冬季の営業
中房温泉には冬季の休業期間があります。県道にも季節による通行制限がかかるためです。
公式サイトには12月20日以降の冬季営業は要予約と記されています。冬に訪れるなら、必ず事前に問い合わせてください。
混雑しにくい時間帯
平日の午前中が最も落ち着いています。夕方以降は地元の方の利用が増える傾向がありました。
ほりでーゆ四季の郷は午後9時半まで開いているため、遅い時間を狙うという手もあります。静かに過ごしたいなら選択肢に入れてみてください。
まとめ

安曇野の温泉は、無料の足湯から源泉29本の秘湯まで幅があります。その日の気分と予算に合わせて選べることが、この土地の魅力です。
- 八面大王足湯は無料で定休日なし
- ほりでーゆ四季の郷は備品が充実
- ファインビュー室山は眺望が主役
- 湯多里山の神は湯の質で選ぶ一軒
- 中房温泉は冬季の確認が必須
迷ったら、まず八面大王足湯に寄ってみてください。無料なので失敗がありません。靴下を脱ぐだけで、そこから旅が始まります。

足湯からなら気軽に始められそうです。

慣れてきたら、山を登って中房温泉まで行ってみてください。
当サイトでは信州の温泉を一人で歩いた記録を紹介しています。泊まりで出かけたくなったときは、松本のひとり温泉と気まずくない宿の選び方を、手ぶらで立ち寄れる湯を探すなら岡谷・諏訪の日帰り温泉を、200円から入れる湯を探すなら上田のひとり温泉5選を、pH11を超える珍しい湯なら白馬・大町の日帰り温泉を、山の眺めが目当てなら伊那谷の日帰り温泉4選を、珍しい炭酸泉なら木曽の赤褐色の湯を、乗鞍から峠を越えるなら奥飛騨の寸志で入る野天風呂もあわせてご覧ください。
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